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シンデレラマン

昨日よみうりホールで行われた試写会に行ってまいりました。
上映作品は本年度アカデミー賞最有力の呼び声も高い「シンデレラマン」
心で語り継がれる<奇跡の実話>だそうです。

私、「希望」とか「奇跡」とか「家族」を題材にした感動モノに強いんだよネ。
強いってどういう意味かっつーと、要するに感動しないってことなんだよネ。
感動モノだってことが最初から判っていると、身構えちゃってますます感動できなくなっちゃうんだよネ。
天邪鬼だからネ。
巨匠には悪いけど、「ビューティフル・マインド」も電波男の一生にしか見えなかったんだよネ。

で、「シンデレラマン」はというと・・・

宣伝を裏切ることなく

・ 家族愛って素晴らしいね
・ 夫を支える妻って大変なんだね
・ 大恐慌時代って悲惨だったんだね
・ 希望を捨てない力があればときに奇跡が起こるんだね

という内容の感動モノであった。

元ボクサーのブラドックはめちゃめちゃ良い親父であった。
これ以上家族思いな親父はいない。
そして心に残るような良いことを言うのである。
観客はそれに感動せずにはおれないのである。

妻メイもとっても良いオカンであった。
献身的という言葉の良く似合う、気丈な妻であった。
観客はその振る舞いに心を揺さぶらずにはおれないのである。

ふたりの合作はそれはそれは可愛らしい子供達であった。
観客は子供達が犬コロのようにはしゃぎ回る様に悶えずにはおれないのである。

と、そんなことは映画を見ずとも予告を見れば充分判るのだ。

そんなことより、港の労働でブラドックとお友達になったマイクとかいう元株屋のオッサンが大変だったのである。
この映画は大恐慌時代を描いた作品であるから、その時代の悲惨さを象徴するキャラクターとして「昔は株で成功してブイブイいわせていたが大恐慌以来にっちもさっちもいかなくなったオッサン」が登場する。
株屋として仕事ができなくなってからは肉体労働で日々の生活を送る日々。
稼ぎが少ないことが原因で妻との関係も悪化の一途を辿る。
家賃を浮かすためにフーヴァー村に移住するもそこであえなく死亡。

大恐慌で経済的に苦しむという状況はブラドックもマイクも同じであるといえるが、運命を切り開く手段を持たなかったマイクは死んでしまう。
一方のオッサンは奇跡を起こし、もう一方のオッサンは。

あぁぁ、こんなんマジで凹む。
感動モノを創りながら、なおかつ観客を凹ませる一撃を打ち込む巨匠、さすがである。

で、感動したのかしないのかと問われれば、「しない」の一言である。
だって人んちのオッサンが家族のために頑張ってるところ見たって、ねぇ。

ごめん、今の無し。
嘘だよー、嘘に決まってるじゃん。
したよ、感動した、マジで。

ベア(タイトルマッチの対戦相手)の引き際の見事さに。

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by c-oichan | 2005-08-30 12:11 | 映画

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